TOBU NERIMA  Itabashi−side

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日本一、粋なお席亭さん「徳丸 三凱亭」(2)
■定例会をもつ若手の噺家も成長
 開業から3年が過ぎ、菊龍さんは「こちらで落語会を開くようになってから、声をかけていただく機会が増えました」と、八の字眉をさらにきれいな八の字にして相好を崩す。約2年前から三凱亭で定例会を開いている三遊亭金兵衛さん、立川流の談奈さん、吉幸さんも、主催者の守口滋章さんに「正直、まだまだのところも多いけど、この2年でずいぶん上達しましたよ」と評される若手の実力派に成長してきた。若いころホール落語に1回行っただけという近所の住人は、噺家の表情や息遣いが手にとるようにわかる小規模寄席ならではのよさに「すっかりはまった」と、半年前から毎月通う。木戸銭が1000円から1500円前後、打ち上げの会費2000円とリーズナブルな値段も関係者の“心意気”が伝わってくる。
 東武東上線・東武練馬駅のすぐ近くだが、商店街
から一本奥の通りにあるため、地元では意外に知らない人も多い。最近はときどき都心の寄席を“視察”に行くというみねさんは、「もっと地元の人にも来てもらいたい」と、近所の知り合いの店にポスターを貼っ
てもらうなどPRに努めている。(2008年2月)
打ち上げ   立川流若手の「ふたりかい」の打ち上げ


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